納税って、、、。

シェアする

8月末は、住民税の第2期の納付期限です。会社員時代は特別徴収(毎月の給料から天引き)でしたが、7月より独立し、個人事業主となったため、普通徴収(納税義務者が自ら納付する)となりました。普通徴収では、年間の税額を4分割し、6/30、8/31、10/31、1/31にそれぞれ納付します。要は3ヶ月分をまとめて納付するわけです。

私のような税理士の端くれでも、税金の計算はできますから、独立前に試算しておりました。もちろん分かっています。もちろん分かっているんですが、納付書が届くと何とも複雑です。(身をもって痛感しております。)

節税と貯金

「可能な限り税金を払いたくない!節税したい!」

私もそう思いますし、皆さんもそう思いますよね。

「お金を貯めたい!」

こちらも同じですよね。

でもこの二つは、一般的には相反するものです。節税のために経費を500使ったからと言って、税金が500減るわけではないからです。あくまで、その税率分(仮に税率30%とすると、150)しか節税にはなりません。500使って、150税金が安くなっても、差額の350はお金が出ていきます。基本的に、節税とはお金を使うものです。お金は貯まりません。

過度な節税に要注意!

法人の場合の節税として、一番多く使われているのは保険ではないでしょうか?確かに、支払った金額は、損金になるため(保険内容によって変わります。)節税の効果はあります。ただし、保険金を受け取るまでは、お金が出ていく一方です。また、保険金受取時は、その保険金額が課税の対象となるため、保険料支払時の節税効果は打ち消されます。

会社の利益以上に資金繰りの方が大切ですので、資金繰りを無視した、その場限りの保険設定は、絶対にやめるべきです。資金繰りが悪化した結果、途中で解約するようなことになれば、返戻率が低いため、本末転倒です。(実際に、そのような会社をみてきたからです。)

法人だけでなく、個人でも同じことです。節税よりもキャッシュを残すことに重きをおきましょう。ただし、必要な節税はしないと損ですよ!

納税計画(納税予測)こそ大事!

悲しい⁉ですが、原則は納税しないとお金は増えません。税金はどこかで納得するしかありません。そのためにも、利益予測に基づく納税予測あるいは、確定した利益(税額)に基づく納税計画を立てることが大切です。納税は忘れたころにやってきますから、その通知が来てから資金繰りを考えたのでは、ストレスしか溜まりませんよね。また金額が大きいですしね。納税があることを忘れ、直前で設備投資しちゃったらもう大変です。納税は避けられませんから、少しでも納得いくように、納税計画まで考える必要がありますよ。