税理士試験が始まります!

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今日は何の日でしょう?はい、僕の誕生日です。ありがとうございます。

今年も、明日から9日までの3日間にかけて税理士試験が開催されます。受験者はピリピリしていることかと思います。試験から解放された僕でさえ、この時期になると何だかソワソワします。後輩が受かってくれることを本当に願っています。

試験の概要

ここで税理士試験の概要を簡単に。全11科目うちから5科目を合格すれば、晴れて官報合格(税理試験合格)となります。合格者はその年の12月に官報に記載されます。そのため官報合格と呼んでいます。合格基準は、各科目とも100点満点の60点以上とされていますが、毎年の科目ごとの合格率が10%~15%であることを考えると、合格者を一定数にするための点数調整が行われているのでしょう。試験科目は下記の11科目です。

簿記論(必須)財務諸表論(必須)

法人税法、所得税法(いずれか1科目必須)

相続税法、消費税法、事業税、国税徴収法、酒税法、住民税、固定資産税

意外に思われるのですが、税理士は税務のプロでありながら、すべてを網羅していないのです。たった5科目ですから。それにここに上がっていない税金もありますよね?主には印紙税あたりでしょうか?従って税理士には得意、不得意(そもそも分からない)があります。ちなみに私は、簿記論、財務諸表論、法人税法、相続税法、消費税法で合格しました。それ以外は実務をする上で、勉強しています。

受験者数

今年度の受験者申込者は全国で38,525人で昨年よりも2,717人(6.6%)の減少となっています。受験者数は年々減少しており、10年前の2008年度は63,409人だったことを考えると、いかに減少しているかがわかるかと思います。またこれは申込者の数ですので、今年度の実際の受験者数は30,000人程度かと思われます。また、受験者年齢別に見ると、昨年度の30歳までの受験者は9,586人と、10年前の約半数となっています。国税庁のデータは30歳まで含んでいますが、20代の受験者の減少が最も顕著となっています。

確かに私が税理士試験を受け始めた頃(約10年前)は、専門学校の教室も人でいっぱいでしたし、開講されている授業数も今と比べると多かったです。現在では、生徒数が集まらずなくなってしまった教室講座もあるようです。税理士という職業が魅力的に映らなくなったのでしょうかね。

税理士登録者数

平成28年度末の税理士登録者は全国で76,493人です。税理士試験の受験者が減っているため、税理士登録者も減っているかと思いきや、平成18年度末の税理士登録者は70,068人です。なんと増えています。しかも平成に入ってからのデータを見ても、登録数が減少した年はありません。毎年増加しています。なぜでしょうか?

これには税理士になるための方法が1つではないことが影響しています。大学院の税法科目免除制度(2科目免除)や公務員での実務経験による免除(最大で5科目免除)がその要因ではないでしょうか?現在では、税理士試験で5科目すべて合格する人よりも、税理士試験で3科目、そして大学院で2科目免除の合わせ技で合格する人の方が多いようです。大学院に通っている間にも税理士試験は受験できますから、確かに効率はいいですよね。すべて税理士試験で合格しようと考えると平均で7年から8年程度はかかるようですから。